パートナーが浮気をしている疑いがあった時、どんなふうに行動すればいいのでしょうか?
もし、パートナーとの関係を続けていく意志があるのであれば、シンプルに相手に問いただすのが一番です。素直に自分の疑いを伝えて、事実を確認する。そのうえで、今後のことについて相談します。
相手が絶対に浮気を認めないようなタイプであれば、事前に証拠集めはしておいたほうがいいかもしれませんが、準備としては、その程度で十分でしょう。
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問題は、離婚を視野に入れて行動する時です。ただ、離婚するだけであれば、複雑なことはありませんが、慰謝料や子供の養育権等、離婚にまつわる条件交渉を有利に進めるためには、事前準備が重要です。
たとえば、浮気の証拠集めに関していえば、法的に、浮気の証拠として認められるものとそうでないものがあります。一般的な感覚では、『これは浮気の証拠でしょ!』というものでも、法的には認められないというケースもあります。
浮気の証拠集めをする前に、どんなものが裁判の場で有利に働くのかということを知っておく必要があります。
離婚をするという前提で考えれば、相手の収入や財産を証明する書類なども、慰謝料を算出するうえで重要な資料となりますので、こういったものも揃えておく必要があります。
また、離婚することを考える場合、現実的な視点として、離婚後の生活設計も重要です。特に小さなお子さんがいる場合、子育てをしながら、生活出来るだけの収入をキチンと得るための方策も確立しておかないと、離婚後、困ることになります。
浮気が原因で離婚を考えるとなると、どうしても離婚自体に焦点を当ててしまい、そこがゴールと捉えてしまいがちですが、離婚後の生活のほうが長いわけですし、重要でもあるわけです。
浮気調査、離婚というのは、いわば1つの人生設計です。浮気調査計画、離婚計画というものを綿密に立てて行動する必要があります。
感情的にならず、冷静に取組むようにしましょう。
市役所の生活相談窓口を利用する
離婚について自分一人で考えるのは大変です。特に、浮気をされた側だと腹ただしい、悲しいといった強い感情が起きるのはさけられませんが、この感情が冷静な判断を妨げます。そのままの状態で感情の赴くままに行動すると、後で後悔することになりかねません。
この場合、あなたがおかれた状況を客観的に冷静に判断したうえで、適切なアドバイスをしてくれるような人に相談することがベストです。家族や信頼出来る友人が第一の選択肢となりますが、近い仲だと、あなたの気持ちを想うばかり、偏ったアドバイスをしてしまう危険性があります。
二人で、どんどん話が盛り上がって、ますます違う方向に結論がずれていってしまうということもありえるので、時として家族・友人というのはアドバイザーとしては不適切な存在だったりします。
もちろん、信頼がおける人に相談するのはいいのですが、同時、もっとあなたと距離が離れた人からも意見を聞くことが重要です。
そこでオススメするのが、市や区の生活相談窓口です。離婚を含めた夫婦関係の問題について、無料で相談することが可能です。相談員がアドバイスをしてくれたり、状況によってはプロのカウンセラーなどを紹介してもらえたりします。
インターネットなどで検索をかけると、浮気の相談に乗るNPO団体などが出てくるのですが、依頼者のことを想って親身に対応してくれる優良な団体ばかりでなく、弁護士などに紹介して仲介料をもらうことや国から助成金をもらうことを目的としていて、あまり依頼者のことは考えていない悪質の団体もあります。
残念なことに悪質な団体のほうが数が多かったりします。これは、実際に足を運んでみるまで分かりませんが、万が一悪徳団体に引っかかったら、その後が何かと面倒なことになるので、最初から相手にしないことです。
役所であれば、さすがにその点は安心です。誰かを紹介するにしても、信頼性を十分にチェックしているので大丈夫です。生活相談窓口を利用することは、住民として普通の権利なので、遠慮することなく足を運んでみてください。
もし、小さな町で市役所に相談に行くと周りにバレてしまうということであれば、同じ県内の違う市の相談窓口に行ってみてください。事情を説明すれば対応してくれます。