世間一般的には浮気の証拠だろうと考えられていることのなかには、法的には微妙なものがたくさんあります。そのなかには、『これでもダメなの?』と驚くようなこともあります。実際、慰謝料を確実に取れるような法的に認められる証拠というのは、非常にハードルが高いものとなっています。

 

グレーな浮気の証拠

 

疑わしきは罰せずが法律の基本であるからですが、誰がみても100%間違いない、浮気以外の解釈のしようがないというものでなければダメです。これを知らないと、裁判沙汰となった時に慰謝料を取り損ねるなど、思わぬ事態を招く可能性があります。

 

下記に、一般的な理解と法的解釈が大きく違う代表的な事例をまとめてありますので、参考にしてください。

 

1:相手と二人でデートしている写真

二人でレストランで食事をしている、ディスニーランドで遊んでいる等、二人で会っている場面を押さえた写真というのは、浮気の証拠と認められる可能性は決して高くありません。

 

『友達と遊びに行っていただけ。恋愛関係にはない。』と言われたら、それを覆すことは出来ないからです。今日は出張だからと、パートナーにウソをついて遊びに行っていたということでも同様です。

 

パートナーの自白をうながす材料として使うことは出来ますが、法的に証拠として活用するのは難しいと考えてください。

 

2:相手とキスしている写真

浮気相手とキスをしている写真であれば、完璧に浮気の証拠になるだろうというのが、普通の心情ですが、これも完璧ではありません。キスをしている写真が何枚もあり、一度だけでなく何度も繰り返しキスしていることを証明出来る状況にあったり、ほかにも浮気を示唆する状況証拠があれば、総合的に判断して、浮気の証拠と認められる可能性は十分にあります。

 

ただし、1枚だけでは弱いので、複数の場面を押さえることが必須となります。1ヶ月前にキスしている写真と昨日キスしている写真があるというふうに、ある程度の期間をまたいでいると、その間、不倫関係を続けていたということを裏付ける証拠となるので強いです。

 

3:相手とビジネスホテルに入っていく写真

ビジネスホテルに入っていく写真というのは、浮気の証拠としては通用しません。会社の出張などで、男性と女性が同じホテルに宿泊するのは、ごく普通のことだからです。そのため、あえて浮気相手とはビジネスホテルにしか利用しないという不倫カップルもいます。

 

この場合、同じ部屋に泊まったという証拠を押さえることが必須となります。もしくは、他の証拠と合わせて、会社の同僚・上司と部下という関係を超えて、プライベートでも親しい間柄ということを客観的に証明することが出来れば、合わせ技で証拠として使うことが出来ます。

 

たとえば、1で触れた、二人で食事をしていたり、デートスポットで仲良く遊んでいる様子を撮影した写真というのは、十分で合わせ技で証拠として使えます。

 

4:相手とラブホテルに入っていく写真

浮気相手とラブホテルに入っていく写真というのは、当然法的にも強力な証拠となりますが、慰謝料を確実に取るには、二日分の写真が必要と言われています。1回分だけだと、慰謝料を請求出来るところまで、いかない可能性があるということです。

 

普通に考えれば、どう考えてもおかしな話ですが、これは裁判の判例なので、最低二日分の写真を押さえるようにしてください。なお、1回分でも、その写真をもとにパートナーに自白させれば、法的にも問題なしです。

 

5:相手の自宅に入っていく写真

これも、かなり強い状況証拠となりますが、確実に浮気の証拠として認められるには、幾つか条件があります。

 

まず、家に入っていく写真と出てくる写真の両方が必要です。片方だけだと、パートナーに『ちょっと立ち寄っただけで、すぐに出てきた』と言い逃れされてしまう危険性があります。

 

また、両方の写真があったとしても、浮気相手の自宅に滞在していた時間が短いと、肉体関係があったとは断言出来ないので、最低でも3~4時間は家にいたということを証明出来ることが必須となります。

 

もう一つ、浮気相手が実家に住んでいる場合、パートナーと二人でいたということが、確実に分かる状態であることが条件となります。家族が在宅していた場合、その家族が『二人に肉体関係はなかった』と証言したら、そこで終わりです。

 

裁判になった場合、浮気をしていることを知っていたとしても、家族のことを考えて、ウソの証言をする人は少なくありません。これを覆す証拠がなければ、裁判に勝つことは出来ないので、注意してください。

 

肉体関係を持っていることを証明出来るかどうか

ここまで法的に浮気の証拠として認められるかどうか、微妙な事例をお伝えしてきましたが、ポイントは肉体関係を証明出来るかどうかです。法的には、肉体関係があったことを証明出来なければ、浮気の証拠としては認められません。

 

状況証拠でもダメなので、肉体関係を立証出来るだけの証拠を集めることが重要です。ただし、証拠として、最も強力なのはパートナーが自分で認めることです。状況証拠を突きつければ、浮気を認める人が大半なので、証拠が集まったら、相手を問い詰めるというのもアリです。

 

その時には、パートナーが自白したことを証明出来るように、会話を録音しておくか、もしくは一筆書かせることを忘れないようにしてください。会話のやりとりだけだと、後でまた発言を覆す可能性があるので要注意です。