携帯電話・スマホというのは、浮気相手と連絡を取る最も身近な手段です。それだけに、浮気の兆候や証拠を見つけるうえでは、格好のツールとなります。それだけに、浮気をしている人間のブロックも固くなるので、実は浮気の証拠を得ることが難しいツールでもありますが、それでも重要度は高いので、賢く利用しましょう。
携帯電話で見られる浮気の兆候
下記のリストは、浮気をしている人に見られる典型的な行動パターンです。パートナーが、下記のような行動をとるようになった場合、浮気をしている可能性が高いと考えていいでしょう。
チェックリスト
- いつも携帯を持っていて手離さない。お風呂・トイレにも持っていく。
- 自分に見られないようにして、携帯電話のメールを打っている。(1人で部屋にこもりながら打つケースが多い。)
- 携帯電話を見ようとすると極端に嫌がる。
- 携帯電話にロックがかかっている。
- 携帯に電話を入れると、いつも話し中、もしくは圏外になっていて、なかなかつながらない。
- 携帯の請求書を隠す(見せようとしない)
- 夜、コンビニなどに買い物に出かけると、30分位帰ってこない。
携帯・スマホのメールは浮気の証拠として認められないケースが多い
携帯メールは浮気をしている事実を知るうえでは、もっとも分かりやすいものですが、慰謝料を請求する場合、法的に浮気の証拠として認められる内容は、実は限られています。世間一般的に、これは浮気と認識される内容でも法的には不十分ということが多々ありますので、その差には要注意です。
浮気の慰謝料を請求するには、パートナーと浮気相手が『性行為をした』とはっきり確認できる証拠が必要となります。具体例を挙げれば、裸で抱き合っている写真、ラブホテルに出入する写真などです。
『今日は楽しかった? ? ?』、『また遊びに行こうね? ?』、『明日、会うのが楽しみ!!』といった内容では、性行為を証明するものとはみなされない可能性が少なくありません。浮気相手とのツーショット写真も同様です。
相手が認められば、話は別ですが、性行為の事実は無いと主張された場合、この程度の証拠では、調停・裁判で慰謝料を請求することはできません。別の浮気の証拠を確保する必要があります。
メールが証拠として認められるのは、豊富な量(メール数)と性行為をはっきり想像できるような内容があり、パートナーが浮気を認めざるをえないというケースのみです。
パートナーの携帯を盗み見することで、訴えられる?
携帯電話の通信履歴やメールというのは個人のプライバシーと認められているので、勝手に盗み見することは、プライバシーの侵害にあたります。
ただし、『夫婦間に関しては、プライバシーは制限される』とみなされているので、浮気をしているかもしれないといった状況で、パートナーの携帯をチェックすることはグレーゾーンですが、OKとも言えます。
携帯から法的に認められる浮気の証拠を入手するのは難しいのですが、状況証拠にはなりますし、別の証拠を確保するための予備情報としては、貴重なモノとなります。
パートナーの携帯を見ることに抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、浮気をしているかもしれないという状況で、かつ自分が、それを見逃すつもりは無いということでしたら、避けては通れないことだと思ってください。
携帯をチェックする際の注意点
パートナーの携帯をチェックする時には、可能であれば、怪しいメールや写真等は自分の携帯に転送して保存するようにしてください。こういった電子データは、すぐに消去出来てしまいますが、データが無い状態で『私は見た』といっても、効力は得られないので、貴重を証拠として自分の手元においておきましょう。その際、自分の携帯に転送したという履歴は消しておきましょう。
また、浮気の証拠となるものが見つかったとしても、安易にパートナーを問いただしたりしないようにしましょう。浮気に気づかれたことが分かれば、当然、証拠の隠滅など、対処行動をとるようになります。
これは、あなたにとっては何一つ良いことはありません。裁判で確実に勝てるだけの証拠を集めるまでは、自分は浮気に気づいていないとパートナーに思わせておくことが重要です。感情的には、すぐに問い詰めたくなるかもしれませんが、ここは我慢してください。